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バルセロナのスタートアップ事情(2)

2015.03.26 Thu

日本に帰って来て、スタートアップと言えばシリコンバレーで、欧州のスタートアップって殆ど知られてないなと知りました。なので、欧州、特にバルセロナのスタートアップに関する記事を書こうかと思って書いてる記事の第2弾。

今回はデータを用いてどのくらいバルセロナがスタートアップ盛んなのかを調べてみたいと思います。


(1)ヨーロッパ内でのスペインの立ち位置

VCinEurope.png

欧州でのスタートアップへの投資の大きさ。
テック系が有名なイスラエルが1位、ベルリンを擁するドイツが2位。
以下、ロンドンを擁するイギリス、アムスを首都とするオランダ、フランス、そして(我が)バルセロナがあるスペインと続いています。
個人的にはフランス5位が意外です。どこか盛んな都市あるのか、パリの経済規模が大きいのか。。。

こう見るとスペインのスタートアップへの投資規模って欧州でもそんなに大きくは無いですよね。ドイツの4分の1、イギリスの3分の1ですから。ちょっと残念です。

まあしかしこのブログの目的はバルセロナのスタートアップ事情を綴ることですので、私は気にせずに書こうかと思ってます。笑


(2)スペイン内部での投資事情
①地理的な観点


結論から言えば、
スペインでのスタートアップはカタルーニャとマドリードに二極集中
こう言って良いでしょう。
しかし結論だけ先に言うとかなり当たり前っぽいので、ちゃんととデータを見てみたいと思います。

先ずはPEやVCなどファンド全体がスペインのどの地域に投資しているかを見てみましょう。

VCinSpain1A.png


図はPEやVCなどファンド全体がスペインのどの地域に投資しているかを表しています。スペイン全体への投資額を100として、どの地域にどれくらいの額投資されているかを示しています。
ここから言えるのは、まあやはりという感想なんですが、マドリードとバスクとカタルーニャが3強ということ。やはりと言えばやはりです。(※ちなみにバルセロナはカタルーニャ州にあります)

この3地域はスペインでも経済的産業的に栄えている地域です。そしてこの比率は他の地域との相対的なものですので、大型案件があると比率は大きくなりますよね。大きい会社がある地域の数字が大きくなるのは当然のことかと。

ちなみに、2013年では、マドリードではSantander Asset Management や Dorna Sports (MotoGPの会社)の投資が大きい。バスクでは水処理会社のBefesaへの額が大きい。そしてカタルーニャでは医療系のCentro Médico Teknon(私もこの病院にお世話になりました…)や、IT系の会社であるSoftonicへの投資が大きかったようです。

ただし、図には書いてませんが、投資件数としてはカタルーニャは最大とのことです。

(参考)投資件数:
カタルーニャ133件
マドリード107件
バレンシア37件(額としては2.2%しかないのに!)
アンダルシア34件(額としては0.2%しかないのに!)
バスク33件


さて、投資全体としてはカタルーニャへの投資額はマドリードの半分ですが、それにしては件数が多いということから、小さい企業への投資が推測されます。今度はVCの投資額を見てみましょう。

VCinSpain2A.png

図はVCがスペインのどの地域に投資しているかを表しています。スペイン全体へのVCの投資額を100として、どの地域にどれくらいの額投資されているかを示しています。

図ではバスクへのVC投資額が一気に下がって、カタルーニャとマドリードの二極となっています。この図からは、スペイン国内ではカタルーニャ(バルセロナ)に加えて、マドリードもスタートアップの盛んな都市と言えそうです。
(※ただ、私はあまりマドリードの事情は詳しくないので不明です。。。)


②資金源
よく言われるのですが、アメリカと違ってヨーロッパは政府系の資金が多いと言われています。
それが日本の事情と似ているという声も聞いたことがあります。
ここでスペインのVCへの資金源を見てみましょう。

VCinSpain6C.png

図はスペインでのVC、政府系VC、エンジェルの投資の数と金額。
VCの投資資金は横ばいだけどCDTIとENISA(※)という政府系の機構による投資やエンジェルからの投資は伸びています。また、CDTIとENISAによる投資の額や数は半分近くにも達しており、いかにスペイン国内での影響力が強いかが分かります。
これにCVC、例えば私が話を聞いたような銀行系のCVC等も加えると、政府系や金融系からの投資がかなりの割合を占めることになりそうだと推測されます。これはイノベーションという面では良いのかは不明ですが、スペイン人のちょっと保守的な気質から推測するに好ましい状態なのかもしれません。
なお海外からの投資も堅調で、2013年にスペインにVC投資をした20カ国のうち、14カ国が初の投資であったとのこと。

※CDTIはスペイン政府産業技術開発センター(Centro para el Desarrollo Tecnológico Industrial)
※ENISAはスペインの イノベーション支援機構(Empresa Nacional de Innovacion, S.A.)


③スタートアップの種類
最後に、スペインのスタートアップがどのような分野が多いかをご紹介します。

VCinSpain3.png


正直これは予想通りなのですが、1位はダントツでコンピュータやインターネット関連です。
やはり初期設備投資が大きくならないインターネット関連の起業は、他の「重い産業分野」に比べてハードルが低いこともあるのか、非常に盛んです。
バルセロナでもアプリ系やゲームのスタートアップがとても多かったです。

2位と4位にはバイオテクノロジーとファーマという、欧州が伝統的に強い分野があります。
3位の運輸は気になります。でも、バルセロナの交通局(TMB)の整い具合からするとそれも理解出来ます。
例えばですが、TMBのアプリは大変優れています。全メトロとバスの路線や時刻表が分かるだけでなく、バス停でも地下鉄でもあと何分でバス/電車が来るという表示サービスを、携帯電話のアプリ上で見られます。それもとても簡単に。現在位置で検索してくれたり、4桁のバス停コードを入力するだけで簡単に検索出来る。そう言ったサービスがとても盛んでした。
もしかしたらこういったところに用いられているのかもしれません。



そんなところでしょうか。

今回は余りバルセロナの話じゃなかったですが、(3)はバルセロナのスタートアップの実例、(4)はバルセロナのスタートアップを取り巻く環境(インキュベータ施設とか)を書いて行こうかと考えています。


※ちなみに、今回使用したデータはASCRI: The Spanish Venture Capital Association のサイトにあります。もしご興味あれば。


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プロフィール

シャムロック

Author:シャムロック
機械工学専攻→メーカーでエンジニア。
2013年の夏からスペイン、バルセロナにあるESADE business schoolに通いMBA取得を目指します。
技術的なイノベーションに興味あり。エンジニアの経験を活かして、技術と市場をつなぐ人になれたらいいな。

あと旅人です。旅が好き。写真も好き。いつか写真を撮りながら世界中を旅したい。
写真:http://fotologue.jp/shamrockairways/

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